ショッピングローンと信用情報

キャッシング審査では指定信用情報機関を利用した負債状況の調査が行われています。
そこで、最重要視されるのは、同業他社での「キャッシング」の負債状況です。
特に消費者金融は、総量規制に抵触していた場合はフリーローンでの融資は出来ません。
そのため貸金業者でのキャッシング情報は厳格にチェックされることになります。

キャッシングの審査は、主に、他社でのキャッシング利用情報が重要視されていますが、ショッピングローンでの負債状況も全く無関係ではありません。
総量規制に関係はなくても、審査は全体の負債状況を把握したうえで総合的な判断をする必要があるからです。
そのため、ショッピングローンの負債額があまりにも多かったり、返済遅れが著しいと判断された場合、審査は否決となってしまうこともあります。

このように、ショッピングローンは、キャッシングの審査に多少なりとも影響を及ぼしますが、このショッピングローンの情報は、わかりにくく、業者から誤解を受けてしまうケースもあることはご存知でしょうか。

ライターから一言
ショッピングローンの滞納がキャッシング審査に影響を及ぼすこともあります。
こちらの記事も合わせて読むとより理解が深まります。

 

【キャッシングは毎日更新、ショッピングは月一更新】

キャッシングとショッピングローンでは、指定信用情報機関に対する報告頻度が全く違います。

  • キャッシング(銀行カードローンを除く)の情報・・日次報告(更新)
  • ショッピングローン・・月次報告(更新)

消費者金融など貸金業者からのキャッシングは、毎日、指定信用情報機関へ入金、出金、延滞などの情報を報告、更新しているので、限りなくリアルタイムに近い状態で確認することが出来ます。
しかし、ショッピングローンの情報は、月に1回しか報告されないので、リアルタイムでの確認は不可能ということです。
これは審査を行う、キャッシング会社も同じなので、ショッピングローンについては、リアルタイムでの情報は把握出来ないということになります。

 

【返済完了したのに未入金となっていることも】

また、ショッピングローンの更新情報を指定信用情報機関に報告するのは、月1回ですが、その報告日するタイミグは、各信販、クレジット会社によって異なっています。
例えば、A社は毎月10日頃に報告、B社は毎月14日頃報告、C社は20日頃報告と、報告のタイミングは各社バラバラで統一されていません。

ここで、具体的な例をあげて、どのような勘違いが発生し得るかを説明します。

(例1)
A社は毎月返済日が月末、指定信用情報機関への報告を14日になっています。では今回、月末に定額入金をしていますが、指定信用情報機関を照会するとどのような情報になっているでしょうか。
①翌1日~14日まで
月末に入金しているが、まだその情報を指定信用情報機関に報告していないので、入金が出来ているかどうかわからないという情報になってしまう。
②翌15日~翌月末まで
月末にした入金は更新しているので翌月末までの間は入金してあるという情報になっている。

(例2)
上記A社のケースで、うっかり入金をし忘れていたため、A社に報告のうえ、18日に月末分を支払いするとなった場合、どのような情報になっているでしょうか。
①翌1日から14日まで
指定信用情報機関への報告日の前なので、入金が出来ているかどうかわからないという情報になってしまう。
②翌15日から18日まで
14日の時点では、支払いは遅れているという状態なので、「未入金」という情報になる。
③18日から翌14日まで
18日に支払いしたことを報告するのは、次月の14日なので、それまでは、「未入金」という情報になっている。

このように、ショッピングローンの情報は、現在、支払いが完了しているのかいないのか、非常にわかりにくくなっています。
また、例2のケースなどは、遅れはしましたが、A社合意のうえで支払は完了しているのに、翌月の報告日まで「未入金」という扱いになってしまいます。

 

【キャッシングと指定信用情報機関】

貸金業務を営業しているキャッシング会社は、下記いずれかの指定信用情報機関に加入をしなければならないことになっています。

●(株)日本信用情報機構(JICC

・・・貸金業法に基づく指定信用情報機関

●(株)シー・アイ・シーCIC

・・・貸金業法に基づく指定信用情報機関
・・・割賦販売法に基づく指定信用情報機関

一見、CICに加入をしていれば、貸金業も割賦販売業も共に営業することが可能なので、CIC加入業者ばかりになってしまいそうですが、実際はそうでもありません。
もともと業界では、

  • CICは、主に信販会社、クレジット会社が加入
  • JICCは、主に消費者金融会社が主に加入

といった棲み分けがされています。
信販会社、クレジット会社と消費者金融では、似た業種でありながら、文化が全く異なっており、「そもそもCICは、大手以外の中小の消費者金融を、あまり歓迎していない」というまことしやかな噂もあるくらいです。
ともかく、キャッシング会社は、

  1. JICCのみに加入
  2. CICのみに加入
  3. JICC、CIC両方に加入

のいずれかに分類することが出来ます。

 

【CICはショッピング情報を正確に把握できる】

JICCもCICも互いに情報交流をしているので、どちらに加入している業者も、同じ情報を共有しているかというと、そうではありません。
確かに、貸金業に関する情報は共有できていますが、JICCは割賦販売法に基づく指定信用情報機関ではないので、ショッピングなど割賦に関する情報はCICから情報がもらえていないので、共有出来ていないのです。
このため、JICC情報に掲載されている、ショッピングローンの情報はあくまでローン会社が自主的にJICCに報告した情報のみで、報告していないローンの会社は多数あります。
よってJICCだけでは、ショッピング情報を正確に把握はできないのです。

このことからも、CICに加入している会社にキャッシングの申込みをした場合、ショッピングローンの情報も全てつまびらかに把握されていることになります。
このため、よりショッピングローンの負債情報が影響してくる可能性が高いということになります。

投稿者プロフィール

ShibataMasaru
ShibataMasaru金融専門記者
自らもかつて貸金業に従事。現在は金融情報専門のライターとして精力的に情報の収集及び当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。

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