「勤続3年妻子有り」の精神から学ぶこと

「勤続3年妻子有り」
これは、日本信販(現:三菱UFJニコス)の創業者である、山田光成氏が考案した、信用調査のキャッチフレーズです。

山田氏が日本信販の前身の会社である、日本信販販売を設立したのは、昭和26年です。
その時代は、もちろん、指定信用情報機関などはないので、申込者が、他にどれだけ借金をしているかは、確かめようがありません。
そのような中、このような条件の人達は、信用できるとして、簡易な審査で対応していたということです。

恥ずかしながら、筆者は最近になってこの言葉を知ったのですが、キャッシング審査のノウハウにも通じる言葉だと思ったので、紹介させて頂きます。

【年収や財産よりも安定性】

このキャッチフレーズからは、信用調査では、年収や財産よりも生活状況の「安定性」を重視していることが伺えます。
1つの会社に3年以上勤務している辛抱強さと、妻子がいる人間の社会的責任感は、生半可な財産以上に信用できるということでしょう。

もちろん、終身雇用、年功序列が崩壊し、離婚率も高まっている現代とは事情が異なっており、勤続3年未満の独身でも信用が高い人はいますが、「安定性」が重要視されていることは間違いありません。

【安定性はなにで測るか】

では、キャッシング審査では、具体的に、どのようなことで「安定性」を測っているのでしょうか。
基本的なものでは、
・居住年数
・勤続年数
があります。
もちろん、他の要因もありますが、これらが3年以上あれば、「かたい」と判断できますし、10年以上あれば、「まず大丈夫」といった判断が出来ます。

職種でも「安定性」は測れます。
・公務員(超安定)
・大企業勤務(安定)
・中小企業勤務(普通)
・自営業(不安定)
といったイメージです。

また、増額審査では、以下のような内容からも「安定性」を測っています。
・長年の取引実績がある。
・長年、負債額に変動がない。
負債額が多くても、長年、変動がなければ安心ですが、負債額が少なくても、急激な増加は、不安材料ということです。

【信用調査の真理をついた言葉】

もちろん、実際の審査は、これ以外にも年収額や借入れ額を考慮して行われることになりますし、時代のよって、具体的な審査基準も変化していきます。
しかし、「勤続3年妻子有り」の精神は、信用調査においては、時代を超えた普遍性を持つ「真理」です。
「財産よりも安定性」を重視するとういう基本的な考え方は、今後も変わることはないと思います。

ライターから一言
「勤続3年妻子有り」は、まさに審査の真理をついています。
キャッシングと信販と業種は異なりますが、審査に対する基本的な考えは通じるものがあります。

投稿者プロフィール

ShibataMasaru
ShibataMasaru金融専門記者
自らもかつて貸金業に従事。現在は金融情報専門のライターとして精力的に情報の収集及び当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。

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