キャッシングとショッピングの審査の違い

キャッシングの利用が初めての人でも、ショッピングの利用経験がある人は多いと思います。
今どきは、商品購入をカードで済ませる人も多く、また、スマートフォンの分割購入なども一般的なので、大半の人が、何らかの形でショッピングの利用をしたことがあるのではないでしょうか。
今回はキャッシングとショッピングの違いや、それぞれの審査に与える影響などについてまとめてみました。

【キャッシングとショッピングの違い】

まずは、キャッシングとショッピングの違いについて確認しておきましょう。

●キャッシング

・内容:現金の貸付け
・監督官庁:金融庁
・代表例:銀行カードローン、消費者金融など

●ショッピング

・内容:商品購入やサービス提供の際の、商品代金の立替払い。
・監督官庁:経済産業省
・代表例:包括クレジット(クレジットカードのショッピング)、個別クレジット

キャッシングが現金そのものを融資することに対して、ショッピングは、商品購入やサービス提供の際の立替払いをするというのが大きな違いです。
また、最近のクレジットカードは、ショッピングとキャッシング機能が両方付いたカードもあります。

【キャッシングとショッピングの審査方法の違い】

キャッシング、ショッピングのどちらとも業者には、過剰貸付けにならないように、返済能力調査が義務付けられていますが、その内容は大きく異なります。

●キャッシングの返済能力調査

キャッシングの返済能力調査は「総量規制判定」が基準になります。総量規制判定とは、改正貸金業法のもと、キャッシングの貸出しが、原則年収の3分の1を超えないように制限をかけたものです。ただし、この法律は消費者金融などの貸金業者だけに適用され、銀行には適用されていません。(銀行カードローンでは一応の目安にはなっています。)

●ショッピングの返済能力調査

ショッピングの返済能力調査で用いられるのが、「支払可能見込額調査」です。
原則、この調査で算出した支払可能見込額を超えるクレジットを組むことはできません。

♦クレジットカード(包括クレジット)
支払可能見込額=(年収-生活維持費(注1)-クレジット債務(注2))×0.9
♦個別クレジット
支払可能見込額=年収-生活維持費-クレジット債務

※注1
生活維持費とは、下記表のように、世帯人数、住宅ローンや家賃の支払い有無などで金額が定められています。

 

※注2
クレジット債務とは、向こう1年間のクレジット代金の年間支払予定額です。

このように、キャッシングの総量規制判定が、負債総額を基準にしているのに対し、クレジットの支払可能見込額調査は1年間での支払額を基準にしているという違いがあります。

【ショッピングの負債がキャッシング審査に与える影響】

では、ショッピングの負債は、キャッシングの審査にどんな影響を与えているのでしょうか。
キャッシング会社に直接問い合わせても建前の回答になってしまうので、当サイト独自にキャッシング業務経験者に取材を行うという方法でその実態に迫ってみました。

結論から言えば、キャッシング審査の現場では、ショッピングの負債額の影響はほとんどないようです。
逆にキャッシングの負債額もショッピングの審査において影響は少ないようです。
その原因としては、
①キャッシングの総量規制判定の基となる負債額は、キャッシングの負債額だけ。
②ショッピングの支払可能見込額調査の基となる負債額はショッピングの負債額だけ。
ということがあるようです。
つまり、ショッピングの負債額がいくら多くても、キャッシングの返済能力調査である総量規制判定には関係ありませんし、キャッシングの負債額がいくら多くても、ショッピングの返済能力調査である支払可能見込額調査には関係ないということです。
もちろん、総量規制や支払可能見込額が通過しても、最終的な審査は総合的な判断で行われますが、よほど極端な負債額でない限り、審査は通過する可能性が高いようです。
もちろん、これはあくまで個人取材による回答なので取材対象者の主観によるところも大きいと思われます。
しかし、ただでさえ総量規制で貸出し制限が設けられている消費者金融業界で、総量規制対象外の負債を原因として否決とするケースはほとんどないということは一定の信憑性はあると思われます。

投稿者プロフィール

ShibataMasaru
ShibataMasaru金融専門記者
自らもかつて貸金業に従事。現在は金融情報専門のライターとして精力的に情報の収集及び当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。

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