若者は大手消費者金融でこそ借りやすい!?

【大手消費者金融は若者へ訴求】

近年、大手消費者金融では、デジタルリテラシーの高い、20代、30代の若者に訴求するキャッシングブランドがリリースされています。

代表的な例では、

J.Score(ジェイスコア)
2016年11月に、みずほ銀行とソフトバンクの共同出資で立ち上げた消費者金融

レイクALSA
2018年4月に、新生銀行グループの新生フィナンシャル㈱が立ち上げた消費者金融ブランド(これまでの銀行カードローンブランドの「新生銀行カードローン レイク」の新規取り扱いは2018年3月末で停止。)

などがあります。

これらの会社は審査に、いわゆる「ビッグデータ」やAI(人工知能)を導入していることも大きな特徴です。

日本では、まだ新しい試みといったところですが、このような、個人情報を入力させて信用をスコア化する審査方法は、お隣の中国ではかなり浸透しています。

特に、アリババ系の「ゴマ信用」の力は大きく、ここのスコアは、かの国では結婚や就職にも影響してくるというので、穏やかではありません。

実際、日本でそこまでなるかどうかはともかく、キャッシング審査においては、日本でも将来的に、中国のそれに近いスタイルになってくるとも言われているので、今後、AI審査を採用する会社は、大手を中心に増えてくることが予想されます。

このような、新しいスタイルは、アナログな中高年でなく、どうしてもターゲットは、若者になっていくのは、やむを得ないでしょう。

 

【中小消費者金融は敬遠ぎみ!?】

かたや、中小消費者金融では、逆に若い世代への審査が厳しくなってきています。
その理由はおおよそ以下のようなものだと思われます。

① 借入れペースが早い人が多い

中小消費者金融の顧客層は、何らかの理由で大手消費者金融の利用が出来なくなった方がほとんどです。

消費者金融の利用はたいてい下は20歳からなので、20代前半で、大手消費者金融を借りつくして中小消費者金融まで申込みをしてくる人は、どうしても借入れペースが早い人が多くなります。

まして、20代前半で、自己破産や債務整理までしている人は、一気に借りて、一気に潰れたという印象は否めません。

② 低所得の若者が多い

厚生労働省の発表では、いまや、就労者の4割以上が非正規雇用で、特に若い世代では、ワーキングプアと呼ばれる、年収200万円以下の所得の人も少なくありません。
このため、若い世代のキャッシングが増えたということもありますが、同時に、若い世代の自己破産件数も増えてきています。

こういったことも、中小消費者金融の審査が厳しくなっている要因かもしれません。

③ 奨学金の影響も!?

若い世代の負担として見逃せないものに、「奨学金」があります。

日本学生支援機構(JASSO)の統計では、現在、若者の大学進学率は、5割を超えていて、その進学者の5人に2人は奨学金を利用している計算になります。

奨学金を最大利用すると、卒業時に500万円を超える負債になり、返済は、月々2.5万円で約20年も続くことになり、その負担はかなり大きなものであることは間違いありません。

また、「奨学金」は、信用情報には、掲載されないので、消費者金融にとっては、まさに「目に見えない隠れた借金」ということになります。
(但し、延滞が3カ月以上続いた場合は、全国銀行個人信用情報センター(KSC)に事故情報が登録されることになります。)

若者の自己破産増加には、このような「奨学金」の影響も大きいと言われています。

 

ライターから一言
中小消費者金融で、一番好まれるのは、年代で言えば、30代、40代です。
このくらいの年代は、社会人として現場を守ってきた経験もあり、生活スタイルにも安定感があるからです。

 

【若者は大手消費者金融でこそ借りやすい!?】

このように若者への融資に関しては、各社によって考え方は様々ですが、だいたい、大手消費者金融は積極派で、中小消費者金融は慎重派という傾向があります。
ちなみに、大手消費者金融では、新規顧客の50%以上が20代というデータも出ています。

※参考(20代の新規顧客比率)
アコム
2015年度:47.0%
2016年度:49.5%
2017年度:52.2%

SMBSコンシューマーファイナンス(プロミス)
2015年度:43.0%
2016年度:46.5%
2017年度:49.1%

これらのことからも、
「若者は大手消費者金融でこそ借りやすい!」
という表現も、あながち間違ってはいないかもしれません。

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投稿者プロフィール

ShibataMasaru
ShibataMasaru金融専門記者
自らもかつて貸金業に従事。その経験を活かして現在は金融情報専門のライターとして精力的に活動中。幅広い人脈を活用した情報取集力には定評がある。
当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。

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