ずっと返済していない借入は、いつになったら信用情報から消えるの?

訳あって、消費者金融からの借入れをもう何年も返済していない状態です。このまま放置しておいた場合、いつになったら信用情報から消えるのでしょうか。

ライターから一言
「延滞」の情報は原則、消えません。
何も対処しなければ、その消費者金融会社が廃業するまで、信用情報には掲載される可能性があります。

 

【「延滞」は各信用情報機関にはどのように表示されるのか】

消費者金融などの貸金業者の指定信用情報機関には、㈱日本信用情報機構(JICC)と㈱シー・アイ・シー(CIC)がありますが、「延滞」が続いた場合、各信用情報機関には、次のような表示がされることになっています。

●㈱日本信用情報機構(JICC)
入金予定日から3カ月以上入金されなかった場合、「延滞」という異動情報が発生します。
延滞が解消されれば、「延滞解消」という情報に変化し、1年間は「延滞解消」という情報が残ります。
(2019年10月からは、「延滞解消」は契約終了後5年間残るようになります。)

●㈱シー・アイ・シー(CIC)
入金予定日より61日以上または3カ月以上入金がなければ「異動」という情報が発生します。
一旦、「異動」が発生すると、その後、延滞が解消されても5年間は情報が残ります。
(5年の起算日は、「契約終了後5年間」と「延滞解消後5年間」と各金融機関によって解釈が異なる場合があります。)

もう何年も放置している状態であれば、JICCには「延滞」が、CICには「異動」という事故情報が発生していることは間違いないと思います。

そして、返済を再開して、延滞を解消したのであれば、契約終了後5年間経過で、全ての延滞に関する事故情報は抹消されることになりますが、そのまま放置していた場合は、抹消されることはないので、ずっと、事故情報は表示されっぱなしということになります。

 

【対抗策は「時効援用」】

上記で解説したように、返済をずっと放置している状態であれば、信用情報から「事故情報」が抹消されることはありません。
ただし、「時効援用」をするのであれば、話は変わります。

消費者金融からの借入れは、原則、最終取引日から5年で時効到来を迎えます。
そのため、5年以上、返済を放置しているのであれば、時効援用できる可能性が高いと言えます。

時効で借金を消滅させるには、消費者金融に、その旨を通知する必要があります。
(時効期間が経過していても、何もしなければ借金はなくなりません。)

時効援用をすれば、消費者金融は、信用情報に完済情報を報告したり、ファイルごと削除してしまうことがほとんどです。

完済情報が報告された場合は、それから5年経過で情報は抹消されますし、ファイルごと削除されれば、その時点で情報は抹消されます。

 

【時効援用は一筋縄ではいかない】

但し、時効援用するのも一筋縄ではいかないケースもあります。

前述したように、消費者金融からの借入れは、最終取引から5年経過で時効到来となりますが、途中、消費者金融側から訴訟を起こされ、判決がでている場合は、時効到来までは、そこから10年間になってしまいます。

時効到来ギリギリで訴訟されて判決が出た場合は、時効到来まで約15年間の期間が必要ということになります。

また、上手く時効援用ができた場合でも、消費者金融が、債務者の思惑通りに、信用情報機関に完済情報やファイルの削除を報告してくれないケースもあります。

このように時効援用することは、素人ではなかなか困難なので、弁護士、司法書士など専門家に相談するのが無難です。

 

【まとめ】

このように、延滞したまま放置していて、何もしなければ、いつまで経っても信用情報から事故情報は抹消されません。

返済を再開しても、時効援用しても、自己破産をしても、少なくとも契約終了後5年間は信用情報に事故情報は残る可能性があります。

但し、もし何もしなければ、その5年後は、その消費者金融が廃業するまで、ずっと到来することはありません。

未来に向けて解決を図りたいのであれば、放置しておくのではなく、弁護士、司法書士など専門家への相談も含め、なんらか対応してゆくことが必要です。

投稿者プロフィール

ShibataMasaru
ShibataMasaru金融専門記者
自らもかつて貸金業に従事。その経験を活かして現在は金融情報専門のライターとして精力的に活動中。幅広い人脈を活用した情報取集力には定評がある。
当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。

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