みずほ銀行カードローン

みずほ銀行カードローン
実質年率2.014.0
最大ご利用限度額 800万円 
総合評価 4.6
銀行 審査
※適用金利はご契約極度額に応じて異なります。
住宅ローンの利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。

●概要

みずほ銀行は、みずほフィナンシャルグループ傘下の都市銀行で、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行と並んで「3大メガバンク」と呼ばれる巨大銀行のひとつです。
もともとは、第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行の三行の分割、合併により誕生しました。

その後、2度に渡るシステムトラブルや、グループ会社のオリエントコーポレーションを通した自動車ローンで反社会的勢力との取引を放置していたことなどが、社会問題となった事もありました。

現在、このような過去のトラブルは改善され、2016年11月には、ソフトバンクと共同出資で、新しいスタイル融資サービスの会社である、株式会社J.Score(ジェイスコア)を設立するなど、消費者ローン事業に力を入れています。

尚、みずほ銀行カードローンの保証会社には、グループ会社であるオリエントコーポレーションがついています。

 

【自主規制による健全化】

銀行カードローンは、上限金利の引き下げや過払い金返還請求などで、廃業や事業縮小を余儀なくされた消費者金融に代わる新たな受け皿として、急速に融資残高を伸ばしてきました。

しかし2017年ごろより、その過剰融資が問題視されるようになり、現在は、「即日融資の停止」や「貸出し制限」を設けるなど、自主規制が強化される傾向にあります。

このような自主規制の導入は、社会的な責任の大きい、3大メガバンクが、率先して取り入れています。
一連の自主規制で、サービスの低下を招いてしまった面もありますが、キャッシング業界を健全化してゆくためには、一旦はやむを得ないことかもしれません。

 

●商品性

みずほ銀行カードローンの利率は、年率2.0~14.0%であり、最大上限の金利は、3大メガバンクで一番、低い設定になっています。
(住宅ローンを利用している方は、さらに利率が0.5%引き下がります。)
最大限度額も800万円なのでかなりの大型融資にも対応可能です。
主な特徴は、

①WEB完結申込み可能

②専用ATM手数料無料、コンビニATMは月4回まで無料(「みずほマイレージクラブ」に加入かつ月末時点にカードローンの借入残高がある場合、翌々月のお取引が対象)

③みずほ銀行キャッシュカードでの利用が可能

といったものです。

尚、みずほ銀行に口座がなくても、カードローンの申込みは可能ですが、別途、普通預金の口座開設は必要になります。

口座がない場合は、その後、通帳の受け取り、キャッシュカードの受け取りもあり、実際にカードローンの利用が出来るのは、1~2週間後になるので注意が必要です。

既に口座を持っている方は、最短、翌営業日からの利用が可能です。

 

【スピード対応は課題】

みずほ銀行カードローンは、三菱東京UFJ銀行カードローンの「テレビ窓口」や、三井住友銀行の「ローン契約機(ACM)」のような、無人契約機の設置がないので、みずほ銀行のキャッシュカードを持っていない方は、カード発行までに1~2週間もの期間を要します。

スピード対応が命である、消費者ローンにおいて、この点は明らかにマイナスポイントです。

みずほ銀行は、消費者ローン分野においては、他のメガバンクに比べて、やや遅れをとっている印象があり、この辺りは今後に期待したいところです。

 

●審査

みずほ銀行をはじめ、3大メガバンクは他行を牽引してゆく立場でもあります。
そのため、「銀行カードローンの過剰融資問題」についても、カードローンの融資額を利用者の年収の2分の1や3分の1までとする自主ルールを率先して導入しています。

その分、従来よりも、審査が厳しくなっているのは、やむを得ないことでしょう。
これは他のメガバンクについても同様です。

今回の銀行業界のバッシングにあたって、3大メガバンクは協力関係にもあり、審査基準も、この3大メガバンクは、特に大きく変わることはないと思われます。

 

●専業主婦への貸出しについて

追記(2019年12月15日)
みずほ銀行はかつて、無収入の専業主婦であっても配偶者に定期的な収入があれば申込みは受付けていましたが、残念ながら現在は無収入の専業主婦の新規受付けは行っていません。
(バイトでもアルバイトでもいいので、定期的に収入が入る状態であれば、申込みは可能)
但し、既にカードを発行している専業主婦のカードまではいまのところ貸出し制限はかけていません。

投稿者プロフィール

Itaru.Taguchi
Itaru.Taguchiライター
多数のサイトでライターを務める。特に専門分野はないがここ数年は金融情勢に関する取材依頼が多く、金融関係の執筆が多い。