紀州のドン・ファンの会社の登記情報を調べてみた!

「紀州のドン・ファン」こと故野崎幸助氏が怪死した事件より3年が経過し、事件は元妻の逮捕という急展開を迎えましたが、はたして真相はどうなっているのでしょうか。

当サイトでは、かつて故野崎幸助氏が経営していた消費者金融についてレポートしましたが、世間の注目度が高かったのか、予想以上の反響がありました。
(参考記事:紀州のドン・ファン経営の消費者金融の実態に迫る!

今回その会社の登記情報を確認し、もう少し掘り下げて調査をしてみました。
すると意外な事実が見えてきました。

【まずはアプリコの基本情報】

下記は故野崎幸助氏が経営していた会社の基本情報です。
ちなみに現時点(2021年5月27日)で、この会社自体は登記上、解散や清算はしていなく、一応存続している状態です。
(年月日はわかりやすく西暦で統一しました)

商号:株式会社アプリコ

住所:和歌山県田辺市朝日ヶ丘17番5号

成立:1996年10月14日

目的:
①金融業
②不動産の売買、賃貸、管理及びその仲介
③梅干の製造及び販売
④洋服、洋品雑貨の輸入及び販売
⑤飲料水の販売
⑥ミネラルウォーターの製造及び販売
⑦通信販売業務
⑧酒類の販売
⑨化粧品の製造及び販売
⑩前各号に付帯する一切の業務

※株式会社アプリコの外観(Googleマップより)

事件当時、既に消費者金融業は廃業しており、残りの貸付け分の回収業務だけを行っていた状態でしたが、他にも、不動産業、梅干販売、酒類販売など多角的に経営を行っていたことがわかります。

※ちなみに、株式会社アプリコが運営していた消費者金融は、2008年10月に日本貸金業協会より、書類監査の結果を受けて、「会員権停止1カ月と勧告を陛下」という処分を受けております。

【登記情報の履歴】

アプリコの登記情報ですが、まずは主だった履歴を以下に記しましたのでご覧ください。
(アプリコの登記情報は、野崎氏が亡くなった後に、遡って登記をされていることが多々あるので、少しややこしくなっています。)

〇1996年10月14日
会社成立

〇2007年9月7日
代表取締役就任・・野崎幸助氏

〇2011年12月31日(登記されたのは2018年10月26日)
代表取締役退任・・野崎幸助氏

〇2012年8月22日
取締役就任・・M氏、竹田純代氏(元野崎氏の家政婦の女性)

〇2015年2月6日
監査役就任・・元畑眞氏

〇2016年12月31日(登記されたのは2018年10月26日)
取締役退任・・M氏、竹田純代氏

〇2018年5月
野崎幸助氏が死亡

〇2018年7月30日(登記されたのは2018年10月26日)
代表取締役就任・・野崎早貴氏(元妻)

〇2019年12月31日(登記されたのは2020年8月7日)
代表取締役退任・・野崎早貴氏(2020年2月に住所と氏変更:須藤早貴)
監査役退任・・元畑眞氏

〇2020年7月21日
代表取締役就任・・須藤早貴氏(元妻)

※注意
元妻、元家政婦、元監査役の方は、既に多くのメディアに、実名で報道されたり、出演されていますが、元取締役の男性の方は、M氏とさせていただきます。

【登記情報から判明したこととは】

前述したとおり、アプリコの登記情報は、野崎氏が亡くなった後に、遡って登記をされていることが多々あるので、わかりにくかったり、矛盾している点が見受けられますが、おおよそ以下のようなことがわかります。

①元家政婦の女性は取締役であった

既に一部メディアでも報じられていますが、登記情報からも元家政婦の竹田純代氏は、アプリコの取締役であったことがわかります。

単なる家政婦というより会社の役員として、かなり深く関係していたようです。

②野崎幸助氏が亡くなった時点では取締役が不在?

この履歴を見る限り、野崎氏が亡くなった時点で登記上は、

〇代表取締役・・故野崎幸助氏

〇取締役・・M氏、竹田純代氏(元野崎氏の家政婦の女性)

〇監査役就任・・元畑眞氏

であったのが、野崎幸助氏が亡くなった後に、それぞれ遡って退任とされています。

結果、野崎幸助氏は、2011年12月31日に既に代表取締役を退任していることになり、取締役であった、M氏も竹田純代氏(元野崎氏の家政婦の女性)も2016年12月31日に退任していることになり、野崎幸助氏が亡くなった、2018年5月時点では代表取締役も、取締役も存在しなかったことにされています。

そんな状態だったものを、2018年7月に須藤早貴氏容疑者(元妻)が、亡き夫の後を継いで代表取締役に就任していたという履歴にされています。

③その後、監査役も退任

アプリコの監査役だった元畑眞氏は、野崎幸助氏の信任が厚い側近の方で、いわば「番頭」といった立場の方だったようです。

この元畑眞氏も、2019年12月31日に監査役を解任されています。
このことについて元畑眞氏は、「野崎氏亡き後も、会社の事業を存続させようと尽力していたが、元妻には一切聞き入れられず、勝手にクビにされた。」という趣旨のことを既に多くのメディアで語っています。

また、この元畑眞氏は須藤早貴氏容疑者(元妻)のことを、正式な手続きを経ないまま代表取締役に就任して、3800万円以上の役員報酬を自身の口座に振りこんでいたなど、詐欺の疑いで刑事告発もしていました。

【はたして真相は】

これら登記情報の履歴を見る限りは、野崎氏が死亡した後、元妻、須藤早貴容疑者が代表取締役に就任するまでの経緯は、過去に遡って登記をしていることも多く、やや強引にも見えます。

しかし遺産や役員報酬目的の事件にしては、手口が露骨すぎるようにも思えます。
はたして、この事件は、須藤早貴容疑者だけの犯行なのでしょうか。
それとも、裏に共謀者がいるのでしょうか。
今後の捜査が待たれます。

投稿者プロフィール

ShibataMasaru金融専門記者
自らもかつて貸金業に従事。その経験を活かして現在は金融情報専門のライターとして精力的に活動中。幅広い人脈を活用した情報取集力には定評がある。
当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。

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