キャッシングのメリット、デメリット

みなさんは「キャッシング」にどんなイメージを持っていますか。
日本では、キャッシングに対して、まだまだ、「借金」というネガティブなイメージがあります。
キャッシングを利用することで、自分の経歴や信用に傷がつくと感じるような人も多くいるのではないでしょうか。

キャッシングはかなり便利なものなので、印象やイメージだけに捕らわれて利用しないというのは勿体ない気もします。
しかし、反面、利用に際しては、注意が必要な商品であることは間違いありません。
今回は、キャッシングのメリット、デメリットについてまとめてみました。

 

【キャッシングのメリット】

①期限の利益

キャッシングとは、単純に言えば、お金を借りることです。キャッシング会社からお金を借りることで、利用者には「期限の利益」という利益が発生します。

期限の利益とは、簡単に言えば、「借金の返済期限まで、返済する義務はなく、返済を求められることもない」という利益ことです。つまり、利用者は、返済期限までの間、借りたお金を自由に運用することが出来るということです。

お金は、様々な物品やサービスの対価ですし、お金があれば、世の中の大体のことは何とかなる便利なものです。
それを返済期限まで自由に運用できるということは大きな利益です。
上手に利用、運用すれば、より豊かで充実した生活をおくる一助になることは間違いありません。

 

②インターネットの普及でより便利に

ひと昔前は、キャッシングを利用するにも、キャッシング会社の店舗への来店が必要でしたが、近年はスマートフォンの普及により、インターネットから申込みが主流になっています。

お金を受け取る方法も、最寄りの提携ATMや専用ATMから引出しすることも出来ますし銀行振り込みも可能です。

 

③いまどきは安心・安全・低金利

かつて、個人顧客への無担保融資は、消費者金融の独壇場でしたが、改正貸金業法が完全施行した平成22年前後から、消費者金融会社だけでなく銀行の活躍が目立ってきました。

融資残高も平成28年3月で、以下のように、ついに逆転してしまいました。

 

●銀行による消費者向け貸付残高・・5兆1,227億円(前年度比11%増)

●貸金業者による消費者向け貸付残高・・5兆1,150億円(前年実績比1%増)

 

かつて双方の差は平成20年に約11兆円、貸金業者が上回っていたことからも、近年の銀行の小口融資への力の入れ具合がわかります。

消費者としては、銀行の参入により、より低金利で安全なキャッシングが可能になったことは良かったことです。

また、消費者金融会社も大手を選択すれば、安全性に間違いありません。
大手消費者金融は初回利用者に「無利息期間」を設けている会社も多く、短期利用であれば、利息を全く支払わなくても利用できる可能性があります。

 

【キャッシングのデメリット】

①借り過ぎ、使い過ぎには注意

キャッシングは便利ですが、あまり頼り過ぎるのは危険です。
正直、キャッシングは癖になります。ギャンブルやショッピングと同じく、中毒性があると言っても良いかもしれません。
多重債務に陥っている人達が、何も、特別ルーズでだらしない人達というわけではありません。
気が付いたらここまで負債が増えていたという人がほとんどです。
「必要以上に利用しない」
「安易なキャッシングはしない」
といった強い意志が必要になります。

 

②世間体が悪い

前述したように、日本では、キャッシングに対して、ネガティブな印象を持っている人が多くいます。
クレジットカードでのショッピングには悪いイメージは持たれにくいのですが、キャッシングには嫌悪感を示す人は少なからずいます。

昔に比べたら、まだましになってはきていますが、特に昭和生まれの世代は、このような感覚は強く残っています。
そのため、キャッシングの利用者は、家族や会社に内緒でこっそり利用したいという人がほとんどで、オープンに利用する人はほとんどいません。

何か後ろめたい思いをして利用しなければならないのもおかしなものです。

 

【いざという時の選択肢として】

世間体や風評的なことをどのように捉えるかは人それぞれですが、銀行や大手消費者金融であれば、個人情報保護に対してしっかりした管理体制を設けているので、周りの人にバレてしまうことは、まずないでしょう。

合理的に考えれば、キャッシングはメリットの方が大きく、いざという時のサポートとして、選択肢に入れておいても良いでしょう。

投稿者プロフィール

ShibataMasaru
ShibataMasaru金融専門記者
自らもかつて貸金業に従事。その経験を活かして現在は金融情報専門のライターとして精力的に活動中。幅広い人脈を活用した情報取集力には定評がある。
当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。

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