カードローンに借りやすい時期、借りにくい時期なんてあるのでしょうか?
ネット上には、「〇月が借りやすい」など様々に言われることがありますが、本当にそうなのでしょうか。
カードローン会社のデータを通年で確認していると、「シーズナルパターン」というようなものが見えてくることがあります。
今回は、大手アコムのデータをもとに、「カードローンの借りやすい時期」を分析してみました。
是非、ご一読あれ。
幸い、大手は、決算データなどは公式HPで公表しています。
【大手アコムの資料で検証】
アコムの「2018年3月期 決算プレゼンテーション」の中に、カードローン会社のシーズナルパターンを理解するのにちょうど良い参考資料があるので、まずはこれをご覧頂きます。
これは、過去の決算データなどの、「新規申込件数」と「新規貸付率」に訂正があり、それを報告したものですが、「新規申込件数」と「新規貸付率」がグラフ化されていて非常に見やすくなっています。
細かな数値の羅列をしても、今一つピンとこないと思いますが、グラフ化することで、視覚的にシーズナルパターンが見えてくると思います。
① 繫忙期は承認率も上がり、閑散期は下がる!?
まず、一見してわかるのが、申込み件数が多い時期は、承認率も高くなっているということです。
具体的には、
春・・3月、5月
秋・・9月、10月、11月
は、申込み件数が多い繫忙期であり、それに伴い承認率も上がっているということです。
逆に、
冬・・12月、1月
は、申込み件数が減少する、閑散期であり、それに伴い承認率も下がってきています。
当サイトでは、かつて、SMBCコンシューマーファイナンスのデータを参考に、繁忙期と承認率の関係について調査したこともあります。
(参考記事:カードローンの繁忙期は借入れしやすいか)
その時は、シーズナルパターンというほどの法則性は見出すことが出来ませんでした。
しかし、今回、アコムのデータでは、法則性が如実に表れているので、レポートしておきます。
② 4月はなぜか申込みも承認率も下がる
春の繁忙期は、なぜか、
3月に増加
4月に減少
5月にはまた増加
というグラフがデコボコとなる特殊なパターンです。
4月に一時、申込みも承認率も下がる理由は、正直、よくわかりませんが、これは、SMBCコンシューマーファイナンスでも表れたパターンなので、業界共通のパターンなのでしょう。
【アコムでは、シーズナルパターンが表れた!】
あくまで、アコムのデータからのパターンですが、
〇借りやすい時期=承認率が高い時期
〇借りにくい時期=承認率が低い時期
と定義すると、おすすめの時期は、
春・・3月、5月
秋・・9月、10月、11月
の繁忙期という結果になりました。
しかし、過去、SMBCコンシューマーファイナンスを調査した際は、ここまで露骨にパターンは表れなかったので、あくまで参考程度で、あまり気にしすぎる必要はないでしょう。
投稿者プロフィール

- 金融専門記者
-
自らもかつて貸金業に従事。その経験を活かして現在は金融情報専門のライターとして精力的に活動中。幅広い人脈を活用した情報取集力には定評がある。
当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。
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