カードローン会社を選択するのに、各社の金利(利率)比較をするなど、金利をのことを気にしている人は多いと思います。
もちろん金利が少しでも安い会社から利用したいと思うのは利用者として当然のことでしょう。
単に、金利のことだけを考えれば、銀行カードローンの方が、消費者金融よりも低い傾向にあります。
しかし、大手消費者金融のほとんどが、無利息サービスなどを設けていますし(このサービスはあまり銀行カードローンでは実施されていません。)、他のサービスも充実しています。
また、消費者金融の金利が銀行カードローンに比べて多少高いと言っても、現在は、上限金利も引き下げられています。
通常、カードローンを新規で利用した場合、限度額が10万円以上100万円未満で設定されることが多いと思うので、消費者金融を利用する場合でも、最大値の年率18%(遅延利率年率20%)で見ておけば問題ないでしょう。
(消費者金融は大手でも中小でも、金利はほぼ横並びで大して変わらないというのが、実際のところです。)
このように金利の高い低いには、敏感に反応する人は多くいます。
しかし、多くの方が見落としがちで、もっと気にした方が良いと思う項目に、入金、出金に関する手数料があります。
たかが、手数料といってもあなどれません。
入金、出金を繰り返す、リボルビング契約の場合、返済金の中で、この手数料額が占める割合がかなり高くなることもあり得るので注意が必要です。
生活圏内に手数料無料のATMがある会社の利用をおすすめします。
【銀行振込みの場合は手数料負担が大きい】
返済をカードローン会社の口座へ振込みで行う場合、通常、手数料は顧客負担になります。
銀行の振込み手数料は、各銀行のホームページでも確認できますが、決して安くはありません。
通常、振込手数料は、利用手段、振込み先、振込み金額によって以下のように変わります。
- ※利用手段
- ・ATM利用(カード)、⇒・ATM利用(現金)、⇒・窓口利用、の順で高くなる。
- ※振込み先
- ・自店、⇒・同行他店、⇒他行、の順で高くなる。
- ※振込み金額
- ・3万円未満、⇒・3万円以上、の順で高くなる。
例えば、最も手数料が高くなる、「窓口を利用して他行に3万円以上振込み」をした場合、振込手数料だけで864円もかかることがあります。
仮に、5万円を年率18%で30日利用したときの利息金は、
5万円×18%÷365日×30日=739円
なので、前述のようなケースだと振込み手数料の方が高くなってしまいます。
振込み手数料の負担の大きさが理解できると思います。
また、自分の銀行口座に振込みで融資を受ける場合ですが、手数料負担0円としている会社が大多数ですが、中には手数料を顧客負担としている会社もあるので、注意が必要です。
【専用ATMを利用する】
カードローン会社へ返済や、融資を受けるのに、その会社の専用ATMを利用すれば、手数料は無料としている場合がほとんどです。
但し、無料なのは、あくまで「専用ATM」だけで、「提携ATM」の利用は、手数料が発生する場合が多いので注意が必要です。
自分自身の生活圏内に「専用ATM」がある会社を選択するのは、利便性もさることながら、手数料の面でもお得だと言えるでしょう。
【口座振替を利用する】
大手カードローン会社には、返済方法として、「口座振替」を設けている会社が多くあります。毎月、銀行口座から定額が引き落とされ、支払い忘れが発生しにくいというメリットもありますが、振替手数料を無料としている会社がほとんどなので、手数料面ではお得です。
但し、毎月、最低返済金しか引き落とされないので、多めに入金したい場合などは、別途、振込みなどをすることが必要です。
【選択するポイントは】
まとめると、手数料面からカードローン会社を検討する場合は以下のようなポイントを抑えておいた方が良いということになります。
- ①生活圏内に専用ATMがある会社を選ぶ
- ②振込み融資に手数料がかからない会社を選ぶ
- ③口座振替など返済方法にバリエーションが多い会社を選ぶ
長い取引になればなるほど手数料の差は大きくなってきます。消費者金融は特に各社であまり金利に差がないので、むしろ、手数料を気にかけた方が、差がつくと思われます。
投稿者プロフィール

- 金融専門記者
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自らもかつて貸金業に従事。その経験を活かして現在は金融情報専門のライターとして精力的に活動中。幅広い人脈を活用した情報取集力には定評がある。
当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。
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