債務整理に対する各事務所の方針の違い

ほとんどの方が、日常生活で、弁護士、司法書士に依頼をすることはあまりないと思います。
このため、いざ、債務整理を検討するときに、どこの弁護士、司法書士に相談、依頼すればよいのか迷ってしまうことがあるようです。

実際、依頼する事務所によって債務整理の内容は大きく異なってくることもあるので事務所選びは慎重に検討する必要があります。

【弁護士、司法書士事務所を大別すると】

各弁護士、司法書士事務所の債務整理に対する方針や考え方は、概ね以下のように大別出来ます。

①合理的にビジネスライクに取り扱う事務所

②弱者保護などの思想に基づいて取り扱う事務所

③すぐ自己破産をすすめてくる事務所

これらの事務所の特徴を解説してゆきましょう。

①合理的・ビジネスライクな事務所

このタイプ事務所は、タレントなどを起用して積極的にテレビCMなどを行っているの
で判別しやすいと思います。
このような事務所は、全国区で、債務整理を行っている事務所が多く、数多くの案件を効率良く解決してゆく必要があります。

そのため和解までの工程もシステマティックにマニュアル化されており、和解の基準も明確になっています。

その結果、和解までのスピードも比較的速く、和解内容もバラつきがありません。

但し、やや流れ作業的な感は否めず、案件ごとの事情を鑑みる丁寧さにはやや欠ける印象があります。

クライアントにとって満点とまではいきませんが、平均レベルの和解を求めるのであれば、申し分ないでしょう。

②弱者保護の主義・主張が強い事務所

このタイプの事務所は、一見、正義感が強くて良さそうにも思われがちですが、クライアントの希望よりも、自身の主義主張にこだわる事務所もあるのでデメリットもあります。
実際、クライアントが望んでいないのに、消費者金融と徹底抗戦して、解決が長引いてしまっているケースもよくあります。
(巻き込まれて、訴訟提起させられてしまうクライアントもいます。)
クライアントの希望と合致していれば頼もしい面もありますが、合致しない場合は、正義感や思想性が強い分、一番手に負えないかもしれません。

③すぐに自己破産をすすめてくる事務所

このタイプの事務所は、ある程度の過払いがあるなど、儲かる見込みがあるなら債務整理を行うが、そうでなければ、自己破産をすすめるという事務所です。
もちろん、論外です。
しかし、実際に、雑に自己破産をすすめてくる事務所もあるので要注意です。

【自分の希望に沿っているかを見極める】

このように弁護士事務所によって、主義主張は異なり、その事務所の考え方によって、導かれる答えも大きく変わってくることがあるということです。
債務整理を依頼するときは、ヒアリングが実施されるはずですが、その際、その事務所の考え方が自分に合っているのか見極めることが重要です。

そこで違和感があれば、他の事務所を選択するのも方法でしょう。

自分自身の希望に沿った事務所に依頼することが重要です。

ライターから一言
弁護士、司法書士などの専門家に萎縮してしまって、本来の希望に沿わない、不本意な依頼をしてしまう人もいるのでご注意下さい。

投稿者プロフィール

MiyakeSeiya
MiyakeSeiya編集者・ライター
主にサイトの編集を担当するが、記事の執筆も行う。某銀行に勤務していたが脱サラ。金融関連の出版社との馴染みが深く、金融業界の知識も豊富。

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