「借入れ診断」は役に立つのか

キャッシングの申込みをする時の一番の心配ごとは、何と言っても“審査に通るかどうか”ということでしょう。

筆者も若いころ経験がありますが、立て続けにカードローンの審査に落ちるのは、正直、精神的にへこみます。
実際2件立て続けに落ちると、それ以上申込みするのが、怖くなってくるものです。

「出来たら、本当の申込みをする前に、審査に通りそうかどうか見込みを教えて欲しい。」

そう思う人は実は多いのではないでしょうか。

そこで、各カードローン会社のホームページに設けてある、「借入れ診断」などのツールを利用する人もいます。

しかし、この「借入れ診断」はどこまであてになるのでしょうか。

ライターから一言
どこの会社のホームページにも「借入れ診断」って設置されているけど本当に役に立っているのでしょうか。
実際にあらゆるパターンで入力を繰り返して検証してみました。

 

【借入れ診断をチェックしたところ・・】

今回、大手と呼ばれる、消費者金融の「借入れ診断」を、数社チェックしましたが、どの会社も入力する内容は概ね同じで、次のようなものでした。

・年齢
・年収
・他社キャッシング借入れ額

そして、実際にテスト入力を繰り返した結果、多くの「借入れ診断」は、以下のようなつくりでした。

① 年齢については各社の受付対象年齢の範囲内かどうかをチェックのみ。

受付対象年齢は、20歳以上69歳としている会社がほとんどです。

② 年収と他社キャッシング借入れ額との関係は、総量規制の対象かどうかを判別するのみ

年収を10万円と入力しても、他社キャッシング借入れ額が年収の3分の1を超えていなければ、「融資可能と思われます。」といったメッセージになりました。

もちろん、実際の審査は、年齢、年収、他社借入れ額は複雑に関係しており、こんな単純な審査ではありません。
(実際に年収が10万円しかない人には融資は出来ません。)

残念ながら各社の「借入れ診断」は、診断というよりも、単純に、年齢と総量規制のチェックをするだけのツールと捉えておいた方が良いでしょう。

 

【審査に落ちてもあまり気にしないように】

このように各社がホームページに設けている「借入れ診断」での診断は、実は大してあてになりません。

審査におちることを不安に思って申込みを躊躇している人の背中を押すことが、実際の役割なのかもしれません。

カードローンの審査は、いわゆる「窓口における簡易な審査」という位置づけなので、提出書類も少なく、スピード重視です。
また、審査にも合理性、効率性が求められています。
(最近は、銀行カードローンが即日融資から撤退するなどやや傾向が変わってきていますが。)

このため、各社、一定の審査基準を設けて、それに合致するかどうかを判別しているというのが審査の実態です。

ほとんどのカードローン会社の審査は、コンピューターに申込者の属性や借入れ状況を入力することで、可決か否決かを判別することが出来るようになっています。

しかし、各社の審査基準にたまたま合致しなかった場合は、本当は支払い能力がある人でも、審査に落ちてしまうこともります。

だから、審査に落ちても必要以上に気にすることはありません。

気持ちを切り替えて、必要であれば、新たな申込みを検討することも大切です。

投稿者プロフィール

ShibataMasaru
ShibataMasaru金融専門記者
自らもかつて貸金業に従事。その経験を活かして現在は金融情報専門のライターとして精力的に活動中。幅広い人脈を活用した情報取集力には定評がある。
当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。

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