スクリーニングとスコアリングについて

キャッシングの審査は、煎じ詰めれば単純に次の2工程から成り立っています。

●第1工程:融資するのかしないのかを決める(スクリーニング)
●第2工程:融資するなら限度額はいくらにするのか決める(スコアリング)

もちろん会社によって審査の進め方に若干の違いはありますが、概ね、どの会社の審査もこの手順で進みます。

 

ライターから一言
キャッシング会社は短時間で大量の申込みを処理しなければなりません。
そんな時、スクリーニングとスコアリングが役立ちます。

 

【スクリーニングについて】

第1工程のスクリーニングとは、いわば、「ふるいにかける」ことです。
キャッシングの申込みをすると、申込者はまず、各社で取り決められている「審査否決項目」に合致するかしないかで、振り分けられることになります。
カードローン会社も本来、1件、1件丁寧に申込みの審査をしていきたいところですが、大量の申込みを短時間で処理するにはどうしてもこの作業は必要になります。
審査否決項目とは、例えば、以下のような内容のものです。

・年齢〇歳以上は融資不可
・借入れ件数が〇件(〇万円)以上は融資不可
・居住期間(勤続期間)が〇カ月未満は融資不可

このような単純な内容のものから、
・借入れ件数が〇件(〇万円)以上は、居住期間(勤続期間)が〇カ月以上でなければならない
といった、合わせ技のものもあります。

審査否決項目は、各社の企業秘密でもあり、詳しく公表している会社はありません。
いずれにしても、このスクリーニングが通過しなければ、その時点で審査は否決となってしまいます。
誤解を恐れずに言ってしまえば、このスクリーニングに通過してはじめてまともに審査してもらえるようになるということです。

 

【スコアリングについて】

スクリーニングが通過したら、次の工程であるスコアリングに進みます。
スコアリングとは、「評点付け」のことです。

代表的なスコアリングとして、「申込者の属性にそれぞれ点数をつけていき、その総合点数で、融資限度額を決定する。」といった手法があります。

例えば、居住形態という属性であれば、

・持ち家・・・20点
・賃貸マンション・・・15点
・賃貸アパート・・・・10点

といったように、点数付けをしていきます。
このような作業を、居住年数、勤務年数、家族構成、勤務形態、などの各項目で行い、「総合点〇点以上は限度額〇万円まで融資可能」といった取り決めに従い、融資限度額を取り決めます。

それぞれの項目が何点なのかは各カードローン会社によって異なりますが、各項目で点数が優遇される序列は、以下のようなイメージでおおよそどこの会社も同じです。(左側が点数が高い)

・住居区分:持家>賃貸マンション>県営市営住宅>アパート
・結婚状況:既婚>独身
・同居有無:家族同居>一人暮らし
・勤務先規模:公務員>大企業>中小企業
・勤務形態:正社員>派遣社員>アルバイト

 

【コンピューターによる自動審査が主流】

この、スクリーニング、スコアリングの作業は、大手の場合、ほとんどが、コンピューターによる自動審査で実施されています。
コンピューター審査のメリットは、そのスピードの速さもありますが、各担当者の主観や思い込みによる審査のムラがなくなるので、公平公正な審査が可能になることです。

もちろん、「店長特別加点」などのような、人的目線も考慮した加点項目が設けられていることも多いようです。
このスコアリングの加点基準は、各社の長年の経験やデータ分析によって蓄積されたノウハウなので、もちろん非公表です。
また、定期的に見直しもされており、時代背景に合った内容に進化し続けています。

 

※追記(2019年7月14日)
最近では、スクリーニングとスコアリングにビッグデータやAIを採用する会社も増えてきています。
みずほ銀行とソフトバンクが共同出資した、「J.Score(ジェイスコア)」が有名です。
また、中国では、アリババ集団の「ゴマ信用」の影響力が高く、このスコアが就職や結婚にまで、影響してくるとまで言われています。

日本でも、「Yahoo!スコア」、「LINE Score(ラインスコア)」開始の話もあり、スコア礼賛主義の時代が到来するかもしれません。

※追記(2019年10月14日)
LINEグループのLINE Credit株式会社(LINEクレジット)からも、2019年8月29日に「LINE Pocket Money(LINEポケットマネー)」という新たな個人向け少額ローンサービスが開始されました。
最大の特徴は、従来の与信審査に加えて、LINEクレジットの信用スコアである「LINE Score」(LINEスコア)のビッグデータを使ってAI審査が活用されることです。
このように日本でもスコア審査の流れは確実に広がりつつあります。

投稿者プロフィール

ShibataMasaru
ShibataMasaru金融専門記者
自らもかつて貸金業に従事。その経験を活かして現在は金融情報専門のライターとして精力的に活動中。幅広い人脈を活用した情報取集力には定評がある。
当サイトを含め多数のサイトで執筆を担当。

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