延滞情報はいつまで残りますか?

現在、キャッシングの利用をしていますが、過去に延滞したことがあります。 そのことはどのくらいの期間、信用情報に残りますか?

結論から言ってしまえば、「延滞解消してからも1年以内は信用情報に残っている」ということになります。
もう少し詳しく説明しましょう。
「延滞」は、指定信用情報機関の㈱日本信用情報機構(JICC)の取り決めでは、以下のように分類しています。

①3カ月以上の延滞

②それ未満の延滞の場合

 

【3カ月以上の延滞の場合】

3カ月以上延滞すると、「延滞」という異動情報が発生します。一旦、この情報が発生すると、延滞が解消するまで掲載され続けます。
また、延滞が解消しても、今度は「延滞解消」いう異動情報が向こう1年間掲載されます。
つまり、仮に延滞が解消しても、それ以後1年間は、過去に3カ月以上の延滞が発生していたということは、判明してしまうことになります。

【3カ月未満の延滞の場合】

3カ月未満の延滞であれば、異動情報は発生しません。
しかし、JICCでは、直近12回分の延滞記録が延滞日数で表示されます。
下の図のようなイメージです。

 

 

例えば、この図からは、次のようなことが分かります。

①前回返済に期日から20日遅れて入金している。

②前々回の返済で期日から1日だけ遅れて入金している。

③9回前の返済で期日から3日遅れて入金している。

④それ以外の返済は遅れていない。

つまり、この場合も、延滞が解消しても、それ以後12回分の返済が終わるまで、延滞した事実は判明することになります。

この直近12回の延滞記録はキャッシング審査において、かなり重視されるポイントです。

例えば、毎回のように1~2週間ほど延滞している人ような人は、

・支払い能力が乏しい人

・ルーズな性格な人

と見なされて、いくら属性が良くてもまず審査は通過しないでしょう。

このように、返済の遅れについては、それ以後のキャッシング審査に大きく影響してきます。

「つい、うっかり」ということがないように気を付けて返済をしていきましょう。

ライターから一言
3カ月以上の延滞もそれ未満の延滞も、延滞が解消した後、約1年間は、延滞した事実が指定信用情報機関に掲載されるということです。
また、厳密に言えば、CIC情報の掲載も考慮する必要があります。
こちらの記事を参照して下さい。
CICとJICCの事故情報登録期間の違い
くれぐれもご注意下さい。

投稿者プロフィール

MiyakeSeiya
MiyakeSeiya編集者・ライター
主にサイトの編集を担当するが、記事の執筆も行う。某銀行に勤務していたが脱サラ。金融関連の出版社との馴染みが深く、金融業界の知識も豊富。

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